HSPはフリーランスを目指すべき?-メリット・デメリット洗い出しました-

  • URLをコピーしました!

HSPはフリーランスを目指すべきって聞くけど本当?
リスクもあるんでしょ?未知すぎて怖いよ。

こんな悩みを解決します。

この記事を読むとこんなことが分かります。

  • フリーランスのメリット・デメリット
  • フリーランスを目指すロードマップ
  • フリーランス失敗したらどうしたらいいか
  • フリーランスに向いている人・向いていない人
  • HSPさはフリーランスを目指すべきか?

HSPは、一般の会社で生きづらい気質であると考えています。

フリーランスになったら会社で感じているストレスがなくなるのでは?と思った人も多いのではないでしょうか?

私は強度HSPで適応障害になり休職中です。フリーランスの知り合いに相談した内容・ネット情報をもとに解説します。

目次

【結論】HSPはフリーランスを目指すべき?

結論

結論は「HSPさんはフリーランスを目指すべき」だと私は考えています。

これを聞いてどのように感じますか?

うーん。。。

なんだか腑に落ちないかなと思います。この記事で、この結論に至る情報を解説していきます。

将来どうしていきたいかを考えるお役に立てるように、心を込めて解説していきます。

フリーランスとは?

フリーランスとは

フリーランスとは、企業や団体に所属して給与を稼ぐのではなく、個人として仕事を得てその成果としてお金を稼ぐことを示します。

ちなみに語源は下記の通り。なんか、カッコいいですね。

語源は中世ヨーロッパにまでさかのぼります。特定の主君を持たず、自由契約で諸侯に雇われた兵のことを「自由な槍」(freelancer)と呼んだことが、その語源とされています。

引用元:フリーランスとは?どうやったらなれる?必要な準備や手続きを解説 | スモビバ!

HSPさんのストレスの根源である「会社」という存在を取っ払った働き方であり、夢が広がりますよ。

フリーランスの仕事の例

フリーランスの仕事の例としては、いわゆる副業として始めやすいものがほとんどです。

  • ブログ
  • Webライティング
  • Webデザイン
  • 心理カウンセラー
  • ハンドメイド
  • 動画編集
  • Youtuber
  • プログラミング
  • コンサルタント
  • カメラマン
  • 翻訳家

なお、私は会社の辛さから抜け出す手段として副業を推奨しています。副業については下記の記事で詳しく説明しています。

フリーランスになる人は、いろいろなパターンがあります。

  • 学校を出て新卒でフリーランス
  • 所属している会社のスキルを活かしてフリーランス
  • 所属している会社と違う分野の勉強をしてフリーランス

もちろん、自分の専門をそのままフリーランスに活かせれば最高です。ですが、いわゆる専門の学校を出ていないとできないわけではありません。

現時点で特別なスキルを持っていなくてもできるんです(もちろんスキルを育てていくことは必要ですよ)。フリーランスが注目されている理由の一つは、誰でもチャレンジできることにあると思います。

HSPさんがフリーランスになるメリット

メリット

メリットの一覧は下記の通りです。

  • 関わる人を選べる
  • 得意に集中できる
  • 休日を自分で決められる
  • 働く場所が自由
  • いろんな人に出会える
  • 収入アップが期待できる

では一つずつ解説していきます。

関わる人を選べる

会社におけるストレスの大半は「人間関係」です。

もちろんフリーランスになっても、仕事のお客さんとのやり取りなどは発生します。ですが、人と関わる深さや、どの人と仕事をするかを選ぶ自由度が大きいです。

相性の良い人だとストレスが少なくなります。そして、どんなに相性が良くても深く関わると摩擦が起きるものですが、深さを調整できるので摩擦も起きにくいのです。

HSPさんにとって生きやすくなる働き方になると思います。

得意に集中できる

会社に所属していると、いろいろな仕事をしなければなりません。

例えば私は化学メーカーで研究をしていました。一つのことを突き詰めたり、アイデアを出したりというのは得意でしたが、スピード感が必要だったり、その場その場の判断、人を管理するといったことは苦手でした。

ですが会社にいると、スピード感の必要な生産技術であったり部下の仕事を管理したり等もしなければなりません。
ちなみに、HSPが研究職にているかについても記事を書いています。(→HSPは研究職に向いている?-化学メーカー研究員10年以上の経験から-)

フリーランスは自分の得意分野に集中して仕事をできるので、実力を発揮しやすい働き方だと思います。

休日を自分で決められる

自分の体調や予定に合わせて休日を決められるというのは大きいメリットです。また、休憩時間も自由です。

会社では、自分の体調に関わらず出社し働かなければなりません。家族がいる人は、子供の行事、親の介護などの予定に合わせることができます。

私も、子供の急病で会社を早退することが度々あり、苦しい思いをしましたがフリーランスならばそうしたストレスから解放されます。

また、仕事量を調整できるので皆さんのライフスタイルに合わせた働き方ができます。例えば、お金は少なくていいからのんびり過ごしたければ週3日働く、という選択肢もできるんです。

働く場所が自由

自宅やカフェなど、自分の好きな環境で働くことができます。もちろん満員電車とはおさらばです。

HSPさんは音などの刺激に敏感なので、騒がしい会社ではパフォーマンスが落ちがちです。

私も、職場では人の話声や、上司からのちゃちゃなど、気が散ることであふれていて辛かったです。みんながいるところで電話をするのとかも嫌でした。

自宅で好きな音楽を流して、好きなものを飲みながら、リラックスして働くことができます。(今、私は家でブログを書いていますが、とても幸せです。まだフリーランスじゃないですけど 笑)

また、働く場所が限定されないので家賃が安い地方で暮らしたり、海外移住なんてチャレンジをすることも可能です。

いろんな人に出会える

コアワーキングスペースという言葉を聞いたことがありますか?異なる職業や仕事を持った人たちが同じ場に集まり、作業場をシェアする場所です。

こうした場所では、他のフリーランスの方と交流することができます。他にも、フリーランスの人の交流会に参加するなどで出会うことができます。

今までは学校の人、会社の人など自分と似た人生の進み方をした人たちと一緒にいたと思います。ですが、フリーランスの人たちは、様々な生き方をしているので刺激をたくさんもらえるんです。

もちろん、積極的に人と関わるかどうかは、自由ですよ。

収入アップが見込める

そこそこ稼げればそれでいいかなと個人的には思いますが、フリーランスのメリットです。

会社員は、決まった給与で、昇給もある程度限定されています。一方はフリーランスは成果を出した分だけ収入に反映されます。

HSPさんがフリーランスになるデメリット

デメリット

デメリット一覧は下記の通りです。

  • スキルがないと稼げない
  • 収入が安定しない
  • 社会的信用が低い
  • 孤独を感じる
  • 教えてくれる人がいない
  • 生活リズムが乱れやすい
  • 事務仕事が面倒
  • 社会保険料が全額負担
  • 仕事探しが大変
  • 将来の保証がない
  • 働き過ぎてしまうリスク

項目としては多いですね。ちょっと長くなりますが1つずつ解説します。

スキルがないと稼げない

会社はスキルがないところから「育成する」仕組みがありますが、フリーランスにはありません。

なので、スキルがないと仕事を受けることも、仕事を作ることもできません。

ノースキルで急にフリーランスになると、やっていけないのでご注意を。

収入が安定しない

取り組んでいる案件が終われば次の案件が見つかるまで収入がないかもしれませんし、途中でお客さんから仕事を断られる可能性もあります。フリーランスは、やった仕事の分だけ収入になるため、不安定です。

また、体調不良で休んでいる間は、休む分だけ収入が減ることになります。

一方、会社員は仮に成果が上がらなかったとしても給与が払われますので、安定しているといえるでしょう。

社会的信用が低い

収入が不安定であるため、社会的信用が低くなってしまいます。

実害としては、クレジットカードが発行できない・住宅ローンが組めない・物件が借りられない・銀行からお金を借りられない等があります。

孤独を感じる

フリーランスは在宅でやるケースが多いため、積極的に人とコミュニケーションをとらないと一人作業となります。

人との摩擦は嫌だと思いつつも、孤独を感じる人は多いようです。同じフリーランスの仲間を見つけておくとよいでしょう。

教えてくれる人がいない

会社では経験のある先輩や上司がいて相談できますが、フリーランスになると教えてくれる存在が準備されていません。

自分でフリーランスの先輩と仲良くなるか、あるいはお金を出してスクールに通うといったことが必要になるかもしれません。

生活リズムが乱れやすい

働く時間が自由である反面、生活リズムが乱れやすいです。

普段から夜型の人は、夜更かしに拍車がかかる恐れがあるので注意が必要です。

事務仕事が面倒

税金関連、請求書処理、確定申告といった事務処理を自分でやる必要が出てきます。

当然フリーランスの人はみんなやることになるので、何をどのようにやればいいかについては調べるとちゃんと出てきます。が、面倒ではあります。

社会保険料が全額負担

社会保険料 (健康保険、厚生年金保険、介護保険)は、会社勤めであれば会社が半額分負担してくれています。

しかし、フリーランスの場合は全額が自費になるので負担が増えます。

仕事探しが大変

フリーランスをやる上での一番の壁は仕事を探すための営業力だと言われています。

この点はHSPさんにとって不利かもしれません。

ただし最近は、直接企業にアプローチするだけが仕事探しではなくなってきています。仕事を探す手段の例を一覧にしておきます。

  • 営業活動
  • クラウドソーシング
  • 仕事を斡旋するエージェント
  • クラウドソーシング(クラウドワークスなど)
  • フリーランス同士の交流
  • ブログやSNSでの情報発信

将来の保証がない

これはフリーランスに限らず、企業も同様に保証がないかもしれません。

今は技術の移り変わりのスピードが早いです。フリーランスとして特定の技術を極めたとして、持っている技術が移り変わりで陳腐化して価値がなくなってしまう可能性があります。

そうなると、収入が激減するリスクがあるでしょう。

ただし、「フリーランスでやっていけるスキルを育てられる」という力はついていますので、仮に持っている技術が使えなくなっても次に何をやろうかな?と前向きにとらえられると思います。

働き過ぎてしまうリスク

特にHSPさんは真面目なので、仕事をやり過ぎて自分で自分を追い込んでしまう危険性があります。

ストレスを下げるための選択なので、「どういう働き方をしたいのか」について忘れることのないようにしたいですね。

ここまでメリットとデメリットを解説してきました・まとめると以下の通りになります。

メリット
デメリット
  • 関わる人を選べる
  • 得意に集中できる
  • 休日を自分で決められる
  • 働く場所が自由
  • いろんな人に出会える
  • 収入アップが期待できる
  • スキルがないと稼げない
  • 収入が安定しない
  • 社会的信用が低い
  • 孤独を感じる
  • 教えてくれる人がいない
  • 生活リズムが乱れやすい
  • 事務仕事が面倒
  • 社会保険料が全額負担
  • 仕事探しが大変
  • 将来の保証がない
  • 働き過ぎてしまうリスク

ここまで説明を聞いてきてどう思いましたか?

一番感じたのは、私にフリーランスなんてできるの?一部のすごい人の働き方なんじゃないの?という感情ではないかなと思います。(違ったらごめんなさい。私自身はそう思いました。)

ここからは、どんな人がフリーランスになれるのか、どう進めたらフリーランスになれるのかについて解説していきます。

フリーランスに向いている人・向いていない人

向いている人、向いていない人

フリーランスに向いている・向いていないはありません。が私の結論です。

強いて言うならば、向いているのは根気よく努力できる人、だと思います。

ネット上で見かける向いている人・向いていない人の特徴を抜粋します。

向いている人
向いていない人
  • 交渉力がある
  • 孤独に強い人
  • 変化を求める人
  • 人脈が広い人
  • コミュニケーション力がない
  • 孤独に弱い人
  • 安定志向
  • 人付き合いが嫌いな人

10年くらい前のフリーランスはそうだったかもしれません。が、最近はフリーランスと一言で言ってもたくさんの働き方があります。

例えば、仕事の見つけ方。昔は、直接企業にアプローチことで仕事を受注する働き方でした。

ですが最近は、自分のスキルを発信するツール(SNSなど)や、自分で仕事を作り出しお客さんを集めるツール(ココナラなど)が増えてきています。フリーランスが働きやすい環境づくりが整ってきている最中なので、数年後はもっと仕事を得やすくなっていると予想されます。

すなわち、自分の得意とする「スキル」「集客方法」「販売商品/スキル」の組み合わせを見つけることができれば、「エネルギッシュなフリーランス」だけじゃない、自分に合ったフリーランスの形を見つけられると思います。

HSPさんがフリーランスになるロードマップ

ロードマップ

前提として、「正社員」で、会社とは関係ないスキルでフリーランスを目指している、と置きます。

この場合のフリーランスを目指すロードマップは下記の通りです。

STEP
正社員+副業

まず副業を始めることが第一歩です。副業を育ててフリーランスで稼ぐ武器にしていきます。

副業についてはこちらに種類と始め方をまとめています。

HSPが副業をやるべき理由とおすすめ副業8選-仕事がつらい人にこそやってほしい-

この段階が一番しんどいと思いますが、頑張って副業を育てていきましょう。

STEP
仕事のダウンシフト + 副業

副業がある程度育ってきたら(5万/月程度)、副業に割く時間を増やす、そして、会社のストレスを減らすために仕事のダウンシフト(例えば、正社員→派遣社員)をお薦めします。

また、step.2を最終地点と置くこともよいと思います。なぜなら、フリーランスは収入が不安定などのデメリットが多いのも事実です。「仕事のダウンシフト+副業」がお金もストレスもそこそこでHSPさんには適職ではないかと考えています。

HSPにとっての適職について深堀している記事はこちらになります。
HSPの現実的な適職とは?-ストレス少なくお金はそこそこ得られる仕事-

STEP
副業を本業にする(フリーランス)

副業が軌道にのって(20万/月程度)、自分でやっていけるという判断ができたなら、フリーランスにチャレンジしてみるのもよいでしょう。

フリーランスになった後に失敗したらどうする?

失敗したらどうするか

フリーランスになったけど全然稼げなくて無理だったよ

という不安が出てくると思います。

そんな時は、ロードマップの一つ前に戻ればいいんです。

「フリーランス ⇔ 仕事のダウンシフト+副業」 この2つの働き方は行ったり来たりしてもいいんです。さらに言えば、副業の比率を上げて、収入の不足分は単発のバイトという選択肢など、配分を適宜調整すればよいでしょう。

そう考えると、思ったよりはリスクが抑えられるかなと思っていただけたかと思います。

【まとめ】HSPはフリーランスを目指すべき?

まとめ

結論は、「HSPはフリーランスを目指すべき」です。でも、人によって「フリーランス」がゴールだったり、「仕事のダウンシフト+副業」がゴールだったりします。

それは、本当の目的は「ストレス少なく、そこそこお金をもらえること」。それを達成する働き方をできればよいのです。

この記事が、「今よりも、生きやすい環境を見つけられるようにチャレンジするぞ!」という気持ちに押せたら、とてもうれしいです。

フリーランスはあくまで生きやすい働き方の一つです。 HSPにとっての適職について深堀している記事はこちらになりますので参考にしてください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

著者

こんにちは、ねこまるです。
強度HSPで、2021年6月に適応障害になり休職中です。10年以上、化学メーカーでサラリーマンをしてきた経験を活かして、仕事が辛いHSPさんの悩みを解決する記事を書いています。ブログのコンセプトは「精神論やきれいごとで状況は変わらない。具体的に行動に移せる解決法を提案する」こと。

皆さんの人生のつらさを減らせるように、心を込めて記事を書いていきます。

本ブログの引用に許可はいりません。ただしこのページにリンクを張っていただきますようお願いします。

目次